てんかんは一般的に、脳神経に強い刺激が加わることによって一時的にショック状態となり、激しく痙攣したり意識を失ったりするものを言います。一回きりの発作ではなく、同様の発作が繰り返し起こるものがてんかんであり、その原因は一様ではないと考えられています。
てんかんは大きく分けると、水頭症など何らかの病気が原因で起こるものを「症候性てんかん」と言い、病因を特定できないが恐らく症候性てんかんと推測されるものを「潜因性てんかん」、そして原因となる病気を持っていないのに発作が続くものを「特発性てんかん」と言います。
さらに犬種によっては、てんかんの素因を強く持っているものもあるため、ストレスなどの心的負担が原因となっていることもあります。
●病的原因
病気が原因の場合、それは脳疾患に由来するケースが非常に多いです。症候性てんかんの詳細については別項で詳しく説明しますが、脳炎や水頭症といった病気が原因ということもあれば、高血圧や代謝異常、鉛などの中毒といったものが原因になっていることもあります。
●環境的要因
環境的要因、つまりストレスが、てんかん発作を引き起こしやすくする、とも言われています。犬はコミュニティーの中で生きる動物ですから、コミュニティー内の関わりや生活のしやすさリラックスなど、それらが阻害されると何らかの心身弊害を起こすことがあります。
このあたりは人間にも同じことが言えますが、犬にとっても、ストレス要素をできるだけ減らしリラックスした生活環境を提供してあげることが、てんかん発作を起きにくくすることに繋がるのです。
ただしストレスは、発作の直接原因ではないと考えられていますので、あくまでも発作頻度を低くするための対症療法であるとも言えます。ストレスについては、別項でまた詳しく取り上げます。
●遺伝的要因
先に述べたように、遺伝的にてんかん発作を起こしやすい犬種というのがあります。ダックスフントやシェパードなどがそうで、レトリバーやハスキーなどはさらに高い確率でてんかん発生が見られるそうです。
しかし、てんかんを呼び起こす遺伝子は現在まで特定に至っておらず、このため過去の発作歴や犬種、犬の家族歴などをもとに判断することになるということです。